セント・エルモス・ファイアー
あらすじ
学生気分の抜けない、アメリカの仲良しグループ7人。それぞれ違う進路に進みつつ、学生時代にたむろしていたバーに集まってはばか騒ぎしてなれ合う。しかし次第に、身を浸し始めた社会の現実と厳しさに気付き始める。もう学生ではないのだ。7人はそれぞれの形で自分と向き合い、学生時代の確執や恋と戦っていく群像劇。
おきにいりのシーン
☆憧れの女性を諦めきれず、過激なストーカーと化すカーボ。
☆レスリー「つい、なんてないのよ」
感想
「つい、なんてないのよ」
レスリーと言い争いをしていたケヴィンが思わず、「(7人グループと)友達とおもったことなんていな」と口走り、すぐに「ごめん、つい」と謝ったことに対してのセリフだ。
私はレスリーの放ったセリフに胸を打たれた。
心の中で思ったこともまた、真実である。罪である。
大人になってしまった現実を受け入れるための儀式のように、全員が激しいアクションを起こし、会社や恋人、友人を失う。「若気の至り」をとても伝わりやすく、印象的に描いていた。
大学生活4年間の関係が短い間に壊れ、再建し、ラストシーンは全員が落ち着いた大人の雰囲気を漂わせていた。
私はまだ学生であるためか、「いまのうちに色々やって、失敗しておこう」と無計画に行動している。それが自分のためだと思っているが、周りからはどう思われているか知れない。この作品を鑑賞して、「自分と向き合う」ことがいかに難しく、破壊的で、素晴らしいことかを教えてもらったような気がする。